様々な場面で人の役に立つ風向計

風向計とは風の向きを測定する器械で、昭和25年までは風の便りという意味で風信器と呼ばれていました。
日本に古来からある吹き流しや、西洋の家の屋根にある風見鶏も風信器の仲間です。
風の向きを測るために自由に動く矢羽根が地面に対して水平に取り付けられていて、風を受けて回る矢羽根の向きで風の方向を観測します。
矢羽根には1枚羽根のものと2枚羽根のものがあり気象観測法制定以前の日本では風の向きは風信器、風速は目視で観測していました。
気象観測法が制定された明治19年以降からは風の向きの観測には風信器、風速の観測には3個から4個の半球形の風杯をつけた風杯型風速計を使用しています。
昭和40年頃からは、風速と風の向きを同時に測ることができる風向風速計での観測が主流です。

携帯できるコンパクトな風向風速計

風の向きと風速が同時に観測できる風向風速計は、ヨットなどのマリンスポーツやパラグライダーなど風の方向によって進路が変わるスポーツで重宝されています。
アウトドアグッズ専門店やインターネット上の通信販売会社では個人向けに携帯できるコンパクトな風向風速計が簡単に購入でき、価格も2,000円から4,000円前後と手頃です。
スマートフォンやパソコンに接続して、風向きと風速を自動で記録できるタイプのデジタル風向風速計もあります。
スマートフォンに接続するタイプのデジタル風向風速計の値段は7,000円から9,000円前後、パソコンに接続するタイプの風向風速計は18,000円から22,000円前後で、アウトドア用に電源を必要とせず、太陽光発電で観測できるデジタル風向風速計が人気です。

風向計は個人でも簡単に自作できます

風向計は、夏休みの工作に厚紙やペットボトルで簡単に自作できるほど単純な仕組みです。
材質を木やアルミにして自作すれば耐久性もあがり、庭に配置して風見鶏として使用したりアウトドアの焚き火で風の向きを見る時に使えます。
登山口には公の風向風速計が設置されていることが多いですが、個人でも風向風速計を所持していれば遭難時に雪崩などに巻き込まれるリスクを減らすことが可能です。
近年のハンドメイドやDIYの流行でお洒落に作った風向風速計をオークションなどで販売する人も現れ、庭の装飾品として購入する人も増えています。
農家では風向きによって農作物の出来上りが左右されることもあるので、市販の風向風速計よりも風雨に強く頑丈なものが需要があり特注で作って売る人もいます。