風向計を使った風向きの観測とは

気象観測の中で風向き、すなわち風向を知りたいときがあります。その場合に注意すべきことを中心に示します。
風向は自然現象ですからたえず変化します。そのために鋭敏に風向きに対応して観測できる装置を用います。通常市販されている簡便な風向計は、矢羽を用いたものです。矢羽で風を受けて、その作用で矢のさす方角が風の吹いてくる向き、つまり風向です。
したがって弱い風でもすぐに反応して矢が風向をさすような装置が望ましいです。市販の簡便なものはこの矢羽がステンレスや強化プラスチックの材質が使われており、繰り返し観測するうえで支障がない構造をしているのが普通です。
風向きに即応して動くために駆動部分を備えています。この部分は大切に扱い、いつもスムーズに動くことを確かめたうえで、観測を開始します。

風向を測定する準備における注意点

風向を観測する場所についても配慮するところがあります。それはその地点でのあくまでも自然な風向を知りたいのですから、その測定すべき風を妨げるような構造物が周囲にないことをよく確かめます。
さらに動くものにも注意を払います。たとえば人通りや車の行き交う場所では、装置を設置するうえでその往来を邪魔することがないようにします。またそうした人工物や動きのあるもの、風を生じさせるような物体のそばでは、正確な風向を測定することを妨げられることをよく知っておくことが求められます。
それから木から頻繁に落葉するような場所については、風向計の駆動部に挟まったり、動きを妨げたりすることがないように周囲を観察して、そうした可能性がある場合には観測地点の位置を検討します。

風向計による観測のポイントとは

風向を計るうえで適した場所とはどういったところでしょう。それは周囲が開けているところです。その理由は、風向を遮る要因が少ないからです。たとえば高い建物の周囲には不規則なビル風が生じやすいです。また熱源がそばにあるようなところでは風向に影響を与えるかもしれません。
さらに装置の設置場所では、装置が強風などで動かないようにしっかり固定します。とくに矢羽は風を敏感に感じてその向きを変えることが求められていますから、移動したり、角度が変わってしまったりしないように固定法を工夫します。
それから測定機器はいずれも日頃からメンテナンスや点検を念入りに行うことが大切です。毎日定時に精度よく風向を求めるためには、装置がいつも正常に働くことが求められます。そのための点検です。とくに駆動部分に関してはスムーズな動きが保てるように長毛部品などはいつでも交換できるように用意しておきます。